2011年6月1日
36回目となるスカウトキャラバンで初めて声優アーティストを募集するホリプロは、「アニメ界の盛り上がりに便乗する安易な気持ちではありません」と声明。
応募者に対しても「本気でアニメが好きで一生声優をやっていきたい人を」と釘を刺している。
アニメ界はスタッフもファンも“顔出しの人”(と業界ではタレントのことを呼ぶ)になかなか厳しい。
ひと昔前にも新人時代の仲間由紀恵、前田亜季、あと小向美奈子といったところがアニメでメインキャストを務めたが、受け入れられなかった。
声優雑誌に載り、ビジュアルは声優たちに圧勝でも、反響は薄かった。
本人は一生懸命でも“腰かけ”的な構図が見えると、アニメファンはソッポを向く。
あとは純粋に技術的な問題。
少し声優経験がある元アイドルが、本職の声優について「監督から『年齢を4歳上げて』と言われて声を出すと、本当に4歳違って聞こえた」と驚いていたが、本来声優はそういう職人芸。
ちょっと頑張って身に付く技術ではない。
そうした先例もあったからか、元アイドルの平野綾など「本当は最初から声優がやりたかった」などと話し、アニメ愛をアピール。
本人が前面に出るより先に『涼宮ハルヒの憂欝』『らき☆すた』などヒットアニメの人気キャラを立て続けに演じたのも大きかった。
そんな平野も最近、逆にタレント仕事に回帰する動きを見せた途端、一部ファンと軋轢を生んだ。
(明日へ続く)

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