2011年5月31日
芸能プロが相次ぎ声優界進出を図っているのは、平野綾の成功が契機。
『涼宮ハルヒの憂欝』などの声優や歌手としての活躍に加え、グラビア展開も本業のアイドル以上に成功させて。
所属するスペースクラフトの母体はモデル事務所。
有森也美、神田うの、栗山千明ら女優、タレントも輩出している。声優界と関わるきっかけは98年。人気ゲーム『サクラ大戦』のミュージカル化に際し、当時運営していた南青山少女歌劇団のメンバーが出演。
その縁で原作者の広井王子(AKB48の秋元才加との“お泊り騒動”の人)がプロデュースしたゲーム『北へ。』にも、主演した千葉紗子が声優として参加。
以後、本格的に声優に転身し、多くのアニメレギュラーを持つに至った。
そして社内にアニメセクションが立ち上げられ、平野綾がブレイクしたのだ。
その後も元Bon-Bon BlancoのMAKOや、ローティーンユニットでデビューした明坂聡美らが声優として1人立ち。
南里侑香やKalafinaなどアニソンアーティストも擁して、アニメ関係が一つの事業として確立された。
TSCで初めて声優アーティストを募集するホリプロも、行く行くはこの分野を社内で一つのプロジェクト化することを視野に入れている。
ただ初進出に当たっては、創立51年の老舗芸能プロでありながら「新人の姿勢で門を叩いてます」と腰が低い。
声優界は芸能界と似ているようで別世界。
そして、“よそ者”に厳しいので。
(明日へ続く)

戻る