スカウトキャラバンの声優募集は成功するか?(1/5) | Deview-デビュー
2011年5月27日

 震災の影響を鑑みて…と「全日本国民的美少女コンテスト」が中止になったことに以前触れたが、「ホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)」は予定通り開催。

ホリプロ社内でも議論はあったそうだが「日本中の夢と希望になるアーティストを発掘し、一緒に歩んで行く」とのことで。

 そして、今回の募集テーマは“次世代声優アーティスト”。大手芸能プロのホリプロが、初めて声優・アニメ分野へ本格的な進出を図る。

 毎年行うこのオーディション、テーマを年度ごとに変えている。

深田恭子は10〜15歳のローティーン限定で募集した年のグランプリ。

“美・笑・女”と銘打ち、アイドル的ビジュアルとお笑いセンスを兼ね備えた子を募集した年もあった(グランプリは浜口順子)。

 昨年は初めて実行委員長が女性となり“女性に支持される女優兼モデル”がテーマに。グランプリの安田聖愛はPARCOスイムスーツのキャンペーンモデルとなり、最近ポスターやCMで目にするように。

 担当部署が俳優中心のプロダクション一部、タレント系の二部、バラエティ系の三部と毎年持ち回りのこともあるし、同年代の同タイプの子を続けて採って社内で競合しても…との配慮もある。とはいえ、たとえば緑友利恵、石橋杏奈、足立梨花と6〜4年前のグランプリの活動の違いは、傍目には見えにくい。

 根本的に別テーマだったのは、本格派アーティストを募る音楽オーディションとした8年前。

このときの特別賞がMay'nだ。当初は本名でR&Bを歌っていたが、『マクロスF』で“銀河の妖精”シェリル・ノームの歌を担当しアニソンに進出。

何度もオリコンTOP10に入り、日本武道館ライブも2年連続で行った。

 ホリプロ所属で武道館で単独ライブをした女性歌手は山口百恵以来だが、彼女の活躍が今回のTSCでの声優アーティスト募集にもつながった。
(明日へ続く)


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