朝ドラヒロインを生んだ運の良さ(3/4) | Deview-デビュー
2011年5月25日

 井上真央がブレイクしたのは、2005年10月クールに放送のドラマ『花より男子』。同年1月に一時休止していた芸能活動へ本格復帰したばかりだった。

 『花より男子』は神尾葉子の人気マンガが原作だが、ドラマ化は急遽決まった。

なぜ急遽だったかというと、他のドラマをやる予定が急に中止になったから。

 その経緯は公式にはアナウンスされてないが、雑誌やネットにかなり出回り知ってる人も多いので、書いていいだろう。

予定されていたのは『のだめカンタービレ』だ。

 こちらもマンガが原作で、後にフジテレビでドラマ化されたが、もともとはTBSで進められていた企画。

のだめ役は当初から上野樹里。千秋役は玉木宏でなく岡田准一で。

 当時自分は『月刊デ☆ビュー』で樹里の連載を担当していた。

TBSでの『のだめ』スタートに合わせて表紙も飾ってもらおうと、撮影も済ませていた。

だがドラマの話がいきなり白紙になり、表紙登場もキャンセル。

撮った写真は連載のほうで使うことにせざるを得なかった。

 なぜドラマが制作中止になったのか。

原作者の二ノ宮知子は当時、自らのHPに「今秋のドラマ化はない。今後もない」と記していたが、劇中や主題歌でのクラシック音楽の扱いについて、局側と対立したとか何とか…。

 とにかく『のだめ』は撮影に入る直前で消えた。

『花より男子』はその穴埋めだった。
(明日へ続く)


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