2011年5月16日
ねえ、殺すってどんな気持ちだった?
劇中のそんな台詞がコピーに使われてる映画『少女たちの羅針盤』が公開された。
たった4人による伝説の女子高生劇団「羅針盤」に事件が起こり、その真相が4年後のネットシネマの撮影現場で明かされるというストーリー。
4年前と現在が交差しながら話が進む。
女子高生劇団の回想部分は青春劇として成立し、現在の部分はミステリーとして進行。その融合が巧みで、最後まで引き付けられる作品になっている。
「羅針盤」メンバーを演じるのは成海璃子、忽那汐里、森田彩華、草刈麻有。事実上、成海が一歩抜けた主役だ。
彼女、昨年は『書道ガールズ!!』で書道部員、『武士道シックスティーン』で剣道部員を演じ、今回は演劇。本職ゆえ書道や剣道みたいな事前の練習は不要ながら、劇中劇にて別台本の舞台芝居に取り組んでいる。
ちなみに『書道ガールズ!!』と『武士道シックスティーン』は公開時期が近いうえ、彼女が演じた役のキャラがほぼ一緒だった。
取り組んでるのが書道か剣道かの違いだけで、共に求道者的に極めようとする堅物の女子高生。仲間との交流により、頑なさがほぐれて心を開いていくという。
もうちょいズラせばいいのにとも思ったが、それは抜きにしても、成海璃子は青春映画に向かない印象があった。彼女の演技力の高さゆえに。
(明日へ続く)
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