AKB48総選挙と『マジすか学園2』(1/5) | Deview-デビュー
2011年5月9日

 一時は震災報道一色で、CMはAC一色だったテレビも日常を取り戻してきた。でも、今度は「がんばろう!日本」CMの洪水。

 震災直後、インテルの長友佑都選手がミュンヘンのピッチから「どんなに離れていても心は一つ」と日の丸に綴ったメッセージを送ったのは泣けた。

今のCMに出てるタレントたちも気持ちは同じかもしれない。でも、コーラス付きで繰り返し流されると正直うざい。押し付けがましく感じてしまう。

 肝心の被災地ではなおさら、あのCMがカンに障るという声が大きいと聞く。すべてが失われた場所に、光も住みかもあるところからおざなりに「がんばろう」と掛け声だけ送られたら、逆に腹が立つのは当然だろう。

 それはともかく、震災のドタバタの中でいつの間にか打ち切りになってた連ドラがある。

川島海荷の初主演作『ヘブンズ・フラワー』。愛らしい彼女が冷酷な暗殺者を演じることで注目されていた。金曜深夜枠で、震災当日3月11日の放送が飛んだのは当然として、その後もラスト3回分はオンエアされず。

 公式HPによると「当面延期。次に放送する際は改めて1話から」。

平均視聴率2.2%と深夜にしても良くなかったが、それより内容が問題だった。

物語の舞台は、実験事故により花が咲かない不毛の世界となり深刻な食糧危機が続く未来の日本。これを福島原発の問題を抱える中で流せないとの判断だろう。

 同様の理由で公開中止になった地震映画などもあるが、過去の例を見ても、この手の“延期”は結果ほぼお蔵入り。海荷が将来大女優になったら、幻の作品として刻まれそう。

 そんなこんなも立ちどころに忘れられ、4月クールのドラマが出そろった。今期は何といっても…。

(明日へ続く)


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