2011年4月22日
大人のアイドルSDN48は他のアイドルと違う点が多々ある。取材だと恋愛話も全然OK。
27歳の谷咲伴美は高校生の頃、学校のアイドル的な男子に告白したら「考えるから目をつぶってて」と言われ、つぶったらキスされて「つき合おう」と言われた…なんて話を。
10代のアイドルなら完全NGな内容だが、原稿から削られなかった。
そして新曲「愛、チュセヨ」のMVには、泡風呂のシーンがある。
基本チューブトップでの撮影だったが、“おっぱい番長”こと河内麻沙美だけはギリギリまで見せるため二ップレスのみ。泡も極力覆わず「ほとんど動けない状態で撮りました」。
さらに6人が、1人ずつLEDライトの前で、二ップレスに下着だけのほぼ全裸で踊るシーンも。
シルエット処理はされているが、現場ではさすがに尻込みするメンバーもいたとか。
そこを引っ張ったのが、一番手で撮った25歳の芹那。
「『やりたくないならやめれば?』と言いました。
『それもイヤ』と言うから、『じゃあ、頑張ってやろう!』って気持ちを上げて」
すると、近藤さや香も「裸だっていいじゃん。きれいに撮ってくれるはずだから」と同調。
みんなが一致団結して「やろう!」となった。最初は「お母さんが観たら何て言うだろう?」と心配してた相川友希も「踊ってたらノリノリになって、もう1回やりたかったくらい」という。
このシーン、スタッフには「布を羽織って踊ってもいい」と言われていた。だが、芹那は「みんなで最高値を出して、前回以上のものを作ることに賭けたかった」と話す。
アイドルとしては“高齢者”のSDN48。
それだけに、後がない必死さや真剣さがパフォーマンスに出る。
20歳を越えた彼女たちに、最後かもしれないチャンスを与えたこのプロジェクトの意義は大きい。
(終わり)

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