スカウト出身とオーディション出身(5/5) | Deview-デビュー
2011年4月4日

 デビューするやグラビア、モデルと股に掛けて活躍を始め、初ドラマ『ヘブンズ・フラワー』では、川島海荷演じる主人公のライバルを熱演した竹富聖花。

 出身は愛知県。

またもやスウィートパワーが発掘した美少女…には違いないが、堀北真希や黒木メイサ、桐谷美玲や桜庭ななみらと違いローラー作戦でスカウトされたのでなく、オーディション雑誌で事務所の新人募集を見て、自ら応募してきた。

「中学を卒業して将来の夢もなくて、どうしようかな…と思いながら立ち読みしてたら、ファンだった堀北さんの事務所が出ていて」

 これまでも雑誌での募集は行っていたが、なにせ各地の美少女の写真を段ボール1箱集めた中から1人いるかどうかの採用基準。

そんなレベルの子の応募は、まずない。

でも、聖花はそんなレベルだったのだ。

堀北やななみを何ヵ月もかけて探し当てたことを考えれば、奇跡のような話だろう。

 彼女自身、今は15歳にしてオシャレにRayモデルを務めるが、「遊びに行くときはジャージかテニス部のウィンドブレーカー」という普通の中学生だった。

美玲が事務所の寮を出たとき、服をたくさん譲り受けたとか。

「事務所に入ってからも、長い夢を見ていて目が覚めたら愛知のベッドにいるような気が、ずーっとしてました」

 堀北やメイサらを発掘した岡田社長の眼鏡にかなった彼女が、前途洋洋なのは間違いない。

だが一方、このスウィートパワーにあっても、堀北らと同じく段ボール1箱分の美少女写真から選りすぐられてデビューしながら、芽が出ずこの世界を去った子が少なからずいるのも、また事実。

 その厳しさは、スタートがスカウトであろうとオーディションであろうと変わらない。

(終わり)


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