スカウト出身とオーディション出身(3/5) | Deview-デビュー
2011年3月31日

 地域の女子中高生に「かわいい子知らない?」と聞き込みして“噂の美少女”を探す、スウィートパワーのスカウト。本人まで辿り着いても、すぐ事務所へ誘うわけではない。

 地上でも携帯の電波が入りにくい鹿児島の片田舎で、かわいいと評判だった桜庭ななみは、友達とゲーセンでプリクラを撮ってたら「写真を撮らせて」と声を掛けられた。

本人は「タウン誌に載るのかな?」と思ったそうだが、とりあえず写真を撮るのが常。

 そうして集まった写真を岡田社長が見て、行けると判断した子に改めてアプローチする。

基本「芸能界でやっていける子でなく、1番になれる子を獲る」方針。

噂の美少女たちの写真が段ボール1箱分集まった中から、実際スカウトしたくなるのは1人いるか。

 さらに、堀北真希や南沢奈央らには当初「芸能界に興味ないです」と断られたといい、口説くのに1年近くかかることも。

 スカウトされた当時中3だった堀北は、部活のバスケに熱中していて、夜は早く寝る生活。テレビもあまり観てなかった。

スタッフが声を掛けたのも、部活帰りにジャージ姿で自宅近くの畑道を歩いていたとき。

 内山の仕事現場に見学に連れて行ったりしながら、「やる気がある人を見てきて」と受けさせた映画オーディションに合格。

仕事しながら、本人のモチベーションが高まった。

 スタッフが言うには、堀北は最初からビジュアルは完璧だった。

他の事務所のスカウト担当者も「いい子ほど“興味ない”と言う」と口を揃える。理屈では説明できないが、実際に芸能界を見てると、分かる気もする。

(明日へ続く)



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