大地震後のテレビとラジオ(1/3) | Deview-デビュー
2011年3月24日

 震災の影響は続いている。4月6日に予定されていたAKB48のアルバム『ここにいたこと』の発売は、この状況下で被災者の方たちの心情への配慮と生産が間に合わないとの理由で、いち早く延期が発表された。

100万枚が動くAKB作品だけに、迅速な決定が必要だった。

 その後エイベックスなど多くのレコード会社でも、3月発売予定作品が軒並み延期となった。関連イベントも相次ぎ中止に。

 そんな中、3月17日の夕方、ある雑誌でのタレント取材中、スタッフの元に会社からメールが入った。

「大規模停電が行われるかもしれない。会社に戻らず直帰せよ」との内容だったらしい。帰宅を急いだ人が多かったのか、地下鉄のある路線では混雑が激しく、「1駅ごとに停車しながら運行してます」とのアナウンスが。

 結局この日、大規模な停電は回避された。

国民一丸となっての節電効果で。

計画停電が予定されていた初日も、同様の理由で実施が見送られた。

こういうときの日本人の取り組み方は本当に素晴らしいと思う。

 ネットやツィッターでも、「東北の方のことを思えば」と寒い夜中に暖房を切って毛布にくるまって凌いでる人や、「節電のためにモンハン(ゲームの『モンスターハンター』)をやめた」という高校生の声が。

「マンガを買うのをガマンして募金します」という書きこみも目にして感動した。

 テレビでも「よりいっそうの節電を」と訴えている。その効果も大きいと思う一方、テレビ局自身の節電に対する姿勢には疑問もある。

(明日へ続く)


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