コンサートに“アレ”は付きもの?(4/5) | Deview-デビュー
2011年3月18日

 昨年のレコード大賞で最優秀新人賞に輝いたスマイレージの最新シングル「ショートカット」で、通常盤カップリングに「乙女 パスタに感動」が収録されている。

矢口真里や加護亜依らによるモーニング娘。の派生ユニット、タンポポの往年のヒットのカバーだ。

 この曲には♪ウ〜とか♪ウ〜アとか難易度の高いコーラスが入るが、インタビューでリーダーの和田彩花が話していたところによると、最初はメンバーの音程がグチャグチャ過ぎて、ディレクターに「音を外したらライブでパクにする」と言われたそうだ。

 「パク」とは口パクのこと。これを聞いてメンバーはそうされないように、真剣に練習を始めたとのこと。

裏を返せば、「パク」という手法は確かに存在する。

 表立って報じられないが、いくつかの人気グループがコンサートで口パクをしているのは公然の秘密。

マスコミも知っている。

 ダンス重視などが理由で、ファンも少なからず気づいてるから、金銭が絡む相撲の八百長と同列には論じられない…というのは、相撲記者と同様に業界の隠し事を報じない芸能メディアの人間の言い訳か。

確かに、ライブレポートを書くときに“熱唱”といった言葉を使うのは心が痛む。

読む側はそんなこと気にしてないにせよ。

 ある音楽関係者は初めてそういうアイドルのコンサートを観て「口パクで2時間盛り上がれるのはすごい」と皮肉交じりに言っていた。

でも、口パクが全面的に良くないとも思わない。 (明日へ続く)


559作者プロフィール

戻る
×