コンサートに“アレ”は付きもの?(2/5) | Deview-デビュー
2011年3月16日

 ニュースといえば、ずっと気になってるのが大相撲の八百長問題。八百長そのものより、報じるメディアに笑ってしまう。

 問題の発端は野球賭博の捜査で押収した力士の携帯メール。復元したところ、「立ち合いは強く当たって流れでお願いします」「20(万円?)で利権を譲りますが」といった、いかにもなやり取りが残されていて。

 相撲にさして興味ない立場としては、八百長自体はどっちでもいい。ただ、まずおかしかったのが、相撲協会の理事長が会見で意地でも「八百長」という言葉を発しなかったこと。「故意による無気力相撲」とか言って。“故意で無気力”なんて言葉があるのか?

 そして協会は八百長、じゃなくて無気力相撲は「過去には絶対ない」としている。なぜ調べる前から「絶対」と言い切れるんだか。八百長疑惑は30年も前から週刊誌が追及している。元力士による証言も出た。ただ、今回のメールのような物的証拠がなかっただけ。そんな証拠、あるほうがおかしい。

 東京都の石原慎太郎知事も「八百長なんて昔から当たり前のこと。騙されて見て楽しんでいればいい」と発言。メディアではこの部分だけが伝えられたが、都のHPの記者会見録で全文を読むと、具体的な八百長目撃談にまで触れている。

 この件に関しては、都知事のスタンスが腑に落ちる。見て見ぬふり、と言うとナンだが、八百長の気配も含めて観戦するのが大相撲の暗黙の了解では。

 それで滑稽なのが、大新聞やテレビの八百長問題報道だ。「国技に汚点」「真相の解明を」とか言ってるが、アナタたちだって八百長は知っていたんじゃないの?

(明日へ続く)


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