映画派女優からドラマ派への転身(3/5) | Deview-デビュー
2011年3月10日

 映画界で自然体な演技が高く評価され、多くの作品に出演してきた多部未華子が、満を持して連ドラで初ヒロインを演じたのが、『山田太郎ものがたり』。

 二宮和也演じる主人公に恋する、ビョーキなくらいの妄想少女役。

彼がお城のような家に住んでいて、そこに自分が姫として迎えられると授業中に夢想して、トロけそうな顔になってたり

。  それも面白いし、かわいかったが、彼女の本来の良さとは別物だと思った。

本人も当時、「今までとまったく逆で、自然じゃないので戸惑ってます」と話していた。

相当テンションを上げて臨んでいた感じ。

 彼女はビジュアル的にも、目力の強さが印象に残りつつ、アイドル的にかわいいタイプではない。

10代の頃から女優色が強く、ヒロインで連ドラに出たとはいえ、事務所の先輩に当たる宮崎あおいと同じく映画中心のスタンスは変えないのかと思われた。

 宮崎と同様、NHK朝ドラ『つばさ』でヒロインを演じてハクを付け、あとはまた映画の世界に…との予想に反し、その後も民放連ドラに出演。

そして、現クールは『デカワンコ』で主演を張ってる。

 今回はもう、妄想少女なんてレベルではない。10代の頃にたびたび演じていた等身大の少女役と比べたら、逆とかいうより、別物な世界のドラマだ。

(明日へ続く)


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