映画派女優からドラマ派への転身(1/5) | Deview-デビュー
2011年3月8日

 若手の頃からドラマより映画を主軸に活躍している女優がいる。

田中麗奈、宮崎あおい、蒼井優…。

 田中麗奈は16歳だった1998年に、『なっちゃん』ほかメジャーCM4本に立て続けに出て本格デビューすると共に、主演映画『がんばっていきまっしょい』が公開。

 以後も映画出演は多いが、ドラマは翌年『Over Time』に3話だけゲスト出演しただけで、3年前の『猟奇的な彼女』に主演するまで9年間、一切出なかった。

宮崎も、ある意味特殊なNHK朝ドラ『純情きらり』と大河『篤姫』以外、2003年以降の連ドラ出演ナシ。蒼井優も年に1本に満たないペースだ。

 彼女たちはCMには数多く出て顔は知られている。

ドラマのオファーもあるだろうに、なぜ出ない? ひとつは本人のスタンスだろう。

毎週放送があって、どうしても駆け足の撮影になるドラマより、じっくり取り組める映画を選びたいと。いわゆる本格派志向。

 そして適性の問題。ひと口に女優といっても、映画とドラマでは求められるものが少し異なる。たとえば上に挙げた3人と、ドラマ中心の上戸彩、綾瀬はるか、石原さとみらを比べると、違いが感じられるのでは。

 不特定多数が目にするテレビでは、分かりやすくきれい、かわいいタイプが重宝される。それに対し、映画派の蒼井優らはどちらかというと、ジワッと印象に残るタイプ。

大河ドラマ『江』に主演など両方を股にかける上野樹里も、本質は映画向きだろう。

 しかし、映画型かと思いきや、ドラマでは別の顔を見せる女優もいる。

(明日へ続く)


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