2011年2月25日
アラフォー以上の女優は私生活で母親であっても、その部分はあまり出さない。そして「子供がいるように見えない」と賞賛されたりする。若い頃と変わらないことが美徳。
ドラマ『同窓会〜ラブ・アゲイン症候群〜』で斉藤由貴と共演した黒木瞳のように。『冬のサクラ』で11年ぶりに連ドラ出演中の今井美樹もそう。47歳には見えない。
一方、斉藤由貴は3児の母であることを普通に話すし、25周年記念アルバムでも、家庭でのドタバタな日常風景とか、わが子や夫への想いを自ら詞にしている。
そして本人のたたずまいも、昔と変わったけど変わってないというか。18歳のポニーテールの美少女が、面影は残しつつ時を経てお母さんになったことを感じさせる、自然な年の重ね方。それが決してマイナスに映らない。
無理をしない、自然体…というのは、彼女がデビューから25年、貫こうとしてきたスタンスのようだ。 もともとどうしても芸能人になりたかったわけでなく、東宝シンデレラに応募したのも「神経質で不安定だった私を、家族が"突破口を見つけてあげないと、この人はどこかに行ってしまう"と危惧したんです」という。
それが準グランプリとなり、アイドルデビューし、瞬く間に売れっ子に。喜ばしいことながら、普通の女子高生がゼロからいきなりMAXに引き上げられた状態。アイドルの仕事は「正直すーごい苦しかった」と振り返る。
「グラビアで『そこで片足上げてウフッと笑って』とか言われて"ふざけろ!"と思っても(笑)、やらないわけにいかない。そういう葛藤はすごくありましたね」
そんな状況の中で、逆に自然体志向を強めて行った。
(明日へ続く)

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