2011年2月24日
東宝シンデレラの第1回は1984年に行われ、沢口靖子がグランプリとなったが、このとき準グランプリに選ばれたのが斉藤由貴。
すぐさまミスマガジンとなり、翌85年に「卒業」で歌手デビューし、ドラマ『スケバン刑事』にも主演。さらに86年にはNHK朝ドラ『はね駒』のヒロインに抜擢されると共に、ヒット曲を連発。80年代のアイドル全盛期の一翼を担う存在となった。
アイドル卒業後も活動は順調で、昨年でデビュー25周年。その記念企画で今月、17年ぶりのオリジナルアルバム『何もかも変わるとしても』を発売。そして、記念コンサートをPARCO劇場で行った。
そのコンサートのパンフレット(と言っても100P以上ある記念本)に載せるロングインタビューを、たまたま27年後の東宝シンデレラ発表の3日前にやらせてもらった。
タレントインタビューを何年もして、こっちもいい年になってくると、たとえば今をときめく国民的アイドルのAKB48でも誰でも、取材で緊張することは少ない。でも、自分が学生時代にテレビで観てたりCDを買ってた人の取材は、ちと緊張する。
で、現在44歳の斉藤由貴さん。何か不思議な雰囲気の人だった。トップアイドルから女優と四半世紀、一線を張ってきたオーラはある一方、近所のお母さんのようなフランクさもあって。実際、3児の母。本人も舞台の稽古の真っ最中ながら「今の私は精神的には90%以上"母親"です」と話していた。
女優の部分が10%以下とは大胆発言だが、それは彼女の25年間の芸能生活でのスタンスとつながっている。
(明日へ続く)

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