東宝シンデレラから25年の幸福(2/5) | Deview-デビュー
2011年2月23日

 「東宝シンデレラ」は日本屈指の映画会社・東宝グループの女優発掘オーディションとして、1984年に始まった。第1回のグランプリは沢口靖子。

以後3〜6年ごとに行われ、水野真紀、野波麻帆、田中美里、そして長澤まさみらを輩出している。

第7回となる今回は5年ぶりの開催。

 たとえばホリプロタレントスカウトキャラバンのように毎年行うオーディションだと、年齢の近い前後のグランプリ同士で食い合いになることがある。

なのでホリプロは毎年、担当部署の持ち回りで「女優」「アイドル」「モデル」などテーマを変えている。

 東宝芸能ではグランプリを全社一丸でプッシュし、1人立ちしたら次回を開催…という形を取ってきた。集中してバックアップできる反面、グランプリが2人続けて結果を出せなければ7〜8年の空白ができることになり、オーディションの意義が問われる。

 長澤まさみは2000年開催の第5回グランプリ。続く2006年の第6回グランプリ・黒瀬真奈美は芸能活動を休止。特別賞の2人も芽が出てない。

ファイナリストだった朝倉あきが、ドラマ主演も務めて健闘しているが。

 もし長澤がブレイクしてなかったら、東宝シンデレラは10年以上スターを生み出せないオーディションとなってるところだったのだ。

そして今回もダメとなれば、さすがにもう長澤の名前だけでは引っ張れなくなる。

 それもあっての7人獲り? 

募集開始前、最近のアイドル流行りで「今までは考えられなかったけど、東宝からアイドルユニットを出しても」みたいな話も、担当者が雑談レベルではしていた。

萌音ちゃん・萌歌ちゃんの姉妹売り含め、あり得なくはないのかも。

 ところで、このグランプリ発表の3日前、東宝シンデレラの歴史を感じさせる取材をした。
(明日へ続く)


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