アイドルライブの客席は埋まっているか(3/5) | Deview-デビュー
2011年2月17日

 昨年のクリスマスイブ、日本青年館で行われたももいろクローバー初のホールコンサート。1360席は掛け値なしに満員だった。

 掛け値なしと言えるのは、チケットがガチで売れたため、取材席がほとんど設けられなかったから。そのため急きょ当日のゲネプロを報道陣に公開して、本番取材の代替とした。

 このももクロの青年館と3日前のSUPER☆GiRLSのAXで、ちょっと似た演出があった。メンバーたちの衣裳替え中のつなぎで、過去のドキュメンタリー的映像が流れたのだ。

 ただ、ももクロには3年前、路上ライブから活動をスタートさせ、全国のヤマダ電機をワゴン車で回る苛酷なツアーなども行ってきた歴史がある。

一方、スパガのドキュメンタリーといっても、5月のオーディション合宿からの半年分。

 ももクロを昔から取材してきたある編集者は青年館ライブで、そのドキュメント映像も含め「3回泣きそうになった」という。

メンバーたちも苦労して辿り着いたステージに、玉井詩織が最初のMCから泣き顔になり、「まだ早いよー」とツッコむ早見あかりの目にも涙が光ってたり。最後は全員が涙だった。

 スパガのオーディションもメンバーたちには人生を変えた出来事で、いくつも感動的なドラマはあっただろう。

だが、そのドラマをファンと共有するまでには、まだ至ってない。

そこまで彼女たちと同じ時間を過ごせてない。

 ももクロは次は4月に中野サンプラザでのライブに挑む。青年館を満パイにした彼女たちでも楽観はできない。なぜなら…。
(明日へ続く)


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