名作ドラマのオマージュは難しい(4/5) | Deview-デビュー
2011年2月10日

 『ごくせん』は第1シリーズの平均視聴率が17.4%、第2は27.8%、第3が22.6%という大ヒットドラマ。

第2シリーズ最終回では32.5%を記録している。

 その『ごくせん』を意図的になぞった『美咲ナンバーワン!!』は初回13.2%で、以降3話まで下がり続けてる。

『ごくせん』の仲間由紀恵がジャージ姿だったのに対し、元キャバ嬢の香里奈は超ミニスカ美脚でサービスしてるというのに。

それは関係ないかもだが、元ナンバーワンキャバ嬢の先生という設定が生かし切れてない。

 『ごくせん』の場合、仲間演じるヤンクミが任侠一家で育ち、実はケンカがメチャクチャ強いというバックボーンがあった。生徒のピンチに駆けつけ、教え子を守るために敵をなぎ倒していく。お決まりのパターンながら『水戸黄門』の印籠的カタルシスがあって。

 一方、美咲は女子生徒とのケータイ速打ち対決に「毎日何通営業メールを打ってきたと思ってるの?」と圧勝するシーンなどはあるが、本筋では六本木でナンバーワンに上り詰めた熱血を生徒たちに向けるだけ。

 その精神は尊いとしても、それだけで問題児たちが変わっていくって単純過ぎるし。



キャバクラで客の心をつかんだ"技"を教育に応用するとか、できないもの? 単純に言って、あんな美人が超ミニスカで担任になったら、その部分で男子生徒は色めき立つと思うのだが、そんな描写もゼロ。

 ヤンクミのケンカに当たるものとして、美咲の色香を押したほうが良いのでは? そして、ストーリー展開にも気になる点が。

(明日へ続く)


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