2011年1月24日
ごっつい男が闘うプロレスと、歌ったり踊ったりするかわいい女の子を指すアイドル。一見対極ながら、なぜか昔からアイドル好きでプロレス好きというファンは多い。アイドルライブの待ち時間に「週刊プロレス」を読んでる人が目についたり、プロレスのことを話しているのを耳にしたり。
これって何なのか? 実は共通点は多いのだが、大きいのは、共に"どこまで本当でどこからウソか分からない"ジャンルなこと。その振れ幅を自分の妄想で補完して楽しむ感性が必要というか。
プロレスは建前は勝負だが、勝敗は最初から決まってる(と言われる)。だとしても、人間同士がやること。約束ごとが破られるかもしれない緊張感は常にある。
小川直也が橋本真也にだまし討ちでガチンコを仕掛けた(とされる)一戦などは伝説。メインイベンターと地味な前座レスラーの一戦で、最後はメインイベンターが勝つものの、試合では終始、前座のエグい攻めを受け露骨にイヤな顔をしてることも。何があったんだ? と考えるのもプロレスの一つの楽しみ方。
アイドルも建前は理想の女の子。とはいえ、生身は10代やそこらの少女。素が出る瞬間はある。
いつもニコニコしてる子が、バラエティで楽屋に抜き打ちで芸人の訪問を受け、あからさまに不機嫌な顔になったり。アイドリング!!!の3期生と4期生が仲悪いというフリで行った相撲対決で、4期の尾島知佳に負けた3期の大川藍が本気で号泣して、"マジで仲悪いの?"と思わせたりも。
「恋愛経験はありません」と言ってたはずが、「FRIDAY」などにデート現場をスッパ抜かれて苦しい言い訳をするのも、裏の顔を知る楽しみと捕えなければアイドルファンはやっていけない。一方、ファンの離れ方もプロレスとアイドルは似ている。
(明日へ続く)

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