AKB48と嵐のTOP10独占の裏(3/5) | Deview-デビュー
2011年1月18日

 着うたやパソコンでのダウンロード販売が浸透し、アルバムならともかく、シングルはCDを買うより手軽に落として…というスタイルが一般化しつつある昨今。西野カナやJUJUなど、そっち方面から火がついたアーティストもいる。

 反面CD売り上げは長期低落傾向だが、ならばダウンロード販売は伸びているのか? これまでは右肩上がりの市場だったが、昨年第3四半期(7〜9月)のダウンロード数は前年同期比の95%、販売額は97%と頭打ちを示した(日本レコード協会調べ)。配信会社の営業実績も昨年は、押し並べて厳しいものになったようだ。

 もともと日本の音楽業界は、ダウンロード販売に二の足を踏んでいた。コピーフリーにしてタダ売り状態にしたくないと。

現実に今、You Tubeなどでどんどん新曲が上げられ、違法ダウンロードも増えている。

 そりゃ国家が隠そうとした尖閣諸島の中国船衝突ビデオさえ、ネットにアップされる時代だから。

もはやこの流れはどうしようもない。逆に、それをどうビジネスにつなげるか。

 海外に目をやれば、昨年弾き語りアルバム『ル・ノイズ』をリリースした大御所ニール・ヤングは、その発売と同時に、アルバム収録全曲のPV映像を、自らYou Tubeに上げた。

DVDクオリティで。

日本では考えられない太っ腹ぶりだが、どんな戦略があったのか。
(明日へ続く)


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