アイドル時代を終えた松浦亜弥の今(4/5) | Deview-デビュー
2011年1月6日

 2007年にはつんく♂プロデュースから離れ、すでに「Yeah!めっちゃホリディ」路線から転換していた松浦亜弥だが、最新アルバム『Click you Link me』ではハッキリと大人志向を打ち出した。

「砂を噛むように…NAMIDA」などのセルフカバーに、スガシカオ、元ちとせ、竹内まりやらのカバー、そして新曲と織り交ぜ、1曲目からスゥイングジャズのテイスト。

ボサノバやAOR色の濃い曲が続く。元よりしっかりしていた松浦のヴォーカル力で、聴き心地よくシャレた世界を生み出している。

 ただ、歌のうまいシンガーはいくらでもいるわけで。アイドルあややが唯一無二の存在であったのとは、絶対性はかなり違う。オリコンアルバムチャートでは72位。

アマゾンの「この商品を買った人はこんな商品を」には真野恵里菜、モーニング娘。、スマイレージと並び、そういうファンは満足できたのか。

もちろん、今さら♪めっちゃホーリデー〜ってノリもないのだろうが。

 このリリースに先立ち、「週刊プレイボーイ」に掲載された彼女のインタビューが、あえてノーメイクのグラビアと共に波紋を呼んだ。

曰く「あややは松浦亜弥100%じゃ絶対できなかった。あのひとっていつも笑ってなきゃいけなかったし。だんだん嘘笑いが得意になってて」と。
(明日へ続く)


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