アイドル時代を終えた松浦亜弥の今(2/5) | Deview-デビュー
2010年12月28日

 たいていのアーティストはCDを初回盤、通常盤と2種類出す。グループアイドルの場合、さらに初回盤だけで3種類も4種類も出すことがますます増えてきた。

 カップリングをグループ内でユニット分けして違う曲にしたり、ジャケットや付属DVDにフィーチャーするメンバーを変えて人数分の種類を出したり。コレクター癖のあるファンなら全部買いたくなるし、イベント参加券目当てで何枚も買う場合も、同じものを3枚よりいちおう違うものを1枚ずつ買うほうが、心理的な負担は減る。

 かくして同一タイトルで客単価が高いのが、グループアイドルの"商売"としての旨み。

ソロ歌手だと付属品を変えても限界があるし、収録曲自体は変えにくい。加えてグループアイドルの場合、単純に言えば各メンバーのファンの総数=グループのファンとなるが、ソロ歌手は当然、自分1人のファンがすべて。

 以前のグループは"主要メンバー+その他"という形が多く、『ASAYAN』の頃ならモーニング娘。(安倍なつみ)に鈴木あみが1人で対抗もできた。

今はAKB48を始め、そもそもメンバー数が多い。そこにある程度のレベルの子が10人単位で投入されたら、ソロでは逸材でも太刀打ちは厳しい。

 逆に言えば、そんな状況の中でまのえりの孤軍奮闘は称賛もの。彼女以前にソロで活躍したアイドルといえば、松浦亜弥まで遡る。

そのあやや、最近あまり話題がなかったが、11月に1年10ヵ月ぶりのアルバムを発売。これが実に…。
(明日へ続く)


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