ドラマ『SPEC』の鑑賞方法(2/4) | Deview-デビュー
2010年12月7日

ネットなどの評判でも賛否両論行き交う『SPEC』。

"賛"は、戸田演じる当麻と加瀬演じる瀬文のキャラに対してのものが多い。

「うっせーな」と悪態つきながら鼻くそまでほじる戸田。

壊れた天才感が、美人女優としての自らを壊すことでうまく出ている。

「バカうま」と大食いする餃子もおいしそうだし。

 一方、ストーリーには意表をつかれたというか、思わず角度からパンチが飛んでくるというか。

『SPEC』は正式には"警視庁公安部第五課未詳事件特別対策係事件簿"という長いサブタイトルが付く。

通称、未詳(ミショウ)。

通常の捜査では手に負えない特殊事件を担当する部署だ。

 そして"SPEC"とは、常識では考えられない特殊能力のこと。

予知能力、念動力、人の心を読む力など平ったくいえば超能力。

とはいえ『ケイゾク』的な空気の中、ベースは刑事ドラマだと思って観始めた。

同じ堤幸彦氏が手掛けた『TRICK』や福山雅治の『ガリレオ』のように、超常現象に見える事件を推理と捜査で解決していくのかと。

   ところが1話から、毒殺のトリックは特殊な身体能力を持つ犯人が、被害者を刺した注射針をノーモーションで放り上げてホテルの高い天井に突き刺し、凶器隠しをするという。

刑事モノでそういうのって反則じゃないのか? しかも、時間を止めるという、とんでもないSPECを持つヤツがいきなり現れて…。
(明日へ続く)


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