2010年12月2日
『流れ星』で上戸彩が演じている梨沙は、子供の頃に両親に捨てられ、兄はギャンブルにハマって借金を作り…という身の上。どうしようもない兄の借金の連帯保証人となっているため、イメクラで働いていた。
食事シーンでは、箸をわしづかみするようなヘンな持ち方をしているが、これは「親とごはんを食べた時間があまりなくて、箸の持ち方も分からない――というふうにしたくて」とのこと。
そんなディテールの積み重ねもあり、ぶっきらぼうな態度の裏に、辛い人生が見え隠れする芝居になっている。
そして、入院しているマリア(北乃きい)と素性を知らぬまま接したときなど、本来持っていたやさしさが自然とこぼれるのも泣けるところだ。
アイドルと見られてきた上戸彩の、女優としての10年のキャリアの結実が垣間見えて。
ところでこのドラマ、マリアの兄で梨沙と契約結婚した健吾を竹野内豊が演じている。
マリアが17歳、健吾が37歳。わざわざこんな年の離れた兄妹にした意味が分からなかったが、実はマリアは父親の愛人の子だった。
だが関係者が言うには、実は健吾役は竹野内と同じ研音所属だった水嶋ヒロが演じる予定だったとか。
事実かどうか分からないが、ドラマのキャスティングは放送より随分前に決まる。
水嶋が兄役だったとしたら、腑に落ちる話ではある。
(明日へ続く)

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