CM女王が抱えていた重荷(2/4) | Deview-デビュー
2010年12月1日

 25歳になり、より本格的な芝居への取り組みを志し、「今まで抱えてきた荷物を全部降ろしました」と語る上戸彩。

その"荷物"とは「清純派のイメージ」だと自ら言う。

 上戸彩はCM女王でもある。現在契約中のものが、犬のお父さんの『ソフトバンク』や『AOKI』『アパマン』などなど、公式HPには何と22ものバナーがリンクされている。

ヘンな話、もし彼女が何かスキャンダラスをしでかしたら、この全商品のイメージに悪影響を与えるのだ。

 演じる役柄にも制限がかかる。

芝居は別では?とも思えるが、これだけのCMに安くない契約料で関わっていれば、事務所が慎重のうえに慎重を期すのも分かる。

だが、そこは話し合いのうえで緩めてもらったそうだ。

『流れ星』のイメクラ嬢役も、「何年か前なら事務所が引き受けなかったでしょうね」と笑っていた。

「でも今は私の気持ちを理解してくれてるし、意味のある役なので」。

 CMを引き合いに出したが、上戸は新人時代から、その"清純派"部分で事務所のガードは固かった。

冒頭触れた短パンも、10代の頃の雑誌グラビアでNGを出された経験がある。

露骨な脚見せはダメだと。

水着写真集もある出版社で撮影したものの、事務所上層部からNGが出てモメて、発売が延び延びになったことがあった様子。

 その徹底した清純派戦略がCM女王となる下地を作ったともいえるが、女優としては本人がカセに感じていたのだろう。

それが外れて今、延び延びと演技に取り組んでるように見える。彼女が演じるイメクラ嬢は…。

(明日へ続く)


559作者プロフィール

戻る
×