2010年11月26日
放送1000回を迎える『林原めぐみのHeartful Station』では、この2010年にあえて、リスナーからの便りは原則ハガキ受付けにしている。
メール受付も一部コーナーで取り入れつつ、林原は「やっぱりハガキがいいんだよなあ」という。
「メールの活字だと"顔"が見えなさ過ぎて。いくらハートマークやニコニコマークが付いていても、肉筆にはかなわないから」
そして、ラジオでは何も作らず自然体で喋るという彼女がポリシーとしているのは、そのハガキをすべて流さず読むこと。
「読めば1分か2分でも、書くのは30分、1時間とかかったかもしれない。パタンと寝てしまえばいい時間に、3日前のことを思い出しながら書いてくれたのかもしれない。言葉にして何かを伝えようとしてくれた1枚だということは、忘れちゃいけないなと」
ラジオもマスメディアではある。
だが、ハガキを媒介とする放送には、パーソナリティとの距離が近く感じられる特性がある。それを地道に重ねてきた19年。
その中で、胸をえぐられる思いになったこともあるという。1995年、番組のお膝元である神戸で大震災が起きたときのことだ。
(明日へ続く)

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