1000回変わらず続くラジオ(2/5) | Deview-デビュー
2010年11月24日

 ホリエモンによるニッポン放送買収騒動があった頃、ラジオの総広告費はネットに抜かれた。経済環境はさらに悪化したが、ラジオの良さがこのところ見直されている。

クイックジャパン、SPA!、週刊現代といった雑誌でラジオ特集が組まれたり。

 その中心になっているのが『小島慶子のキラ☆キラ』だ。

6月まで局アナだった小島がパーソナリティを務めるTBSラジオの昼帯番組。とにかく明け透け感が凄いのだ。

 名指しこそしないものの、同僚アナウンサーがいかに付き合いにくいか具体的エピソードを交えて話したり、自殺についてライムスター宇多丸とのケンカ腰の議論が白熱し、天気予報を取っ払って30分続けたり。

 時には自社TBSのテレビ番組を批判して、聴いてるほうが"大丈夫か?"と心配になるほど。下ネタというか性に関する話も開けっぴろげ。かと思えば、子育てと仕事の両立について「深夜に洗濯機を回しながら、頭を抱えてうずくまることもある」などと切実に話したり。

 全部が全部そんな内容ではないが、キャッチフレーズ的な"本音トーク"でなく、アラフォー女子アナの喜怒哀楽を喫茶店でぶちまけられてるような生々しさ。これがテレビには絶対ない、ラジオならではの面白さだ。

 この番組がスタートしたのは昨年3月だが、一方で1991年から19年に渡って続き、間もなく放送1000回を迎えるラジオ番組もある。
(明日へ続く)


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