2010年11月11日
ﾃﾞｨｱｽﾃｰｼﾞから､ｱﾙﾊﾞﾑ『H.O.T.D.』でﾒｼﾞｬｰﾃﾞﾋﾞｭｰした黒崎真音｡放映中のｱﾆﾒ『とある魔術の禁書目録Ⅱ』でもEDﾃｰﾏを歌い､1stｼﾝｸﾞﾙとして今月ﾘﾘｰｽされる｡
ｲﾝﾄﾞｱなｹﾞｰﾑｵﾀｸである一方､小さい頃から歌手が夢｡だが､中学生になってｵｰﾃﾞｨｼｮﾝを受けようしても親に賛成されず､高校になってﾎﾞｲﾄﾚに通い始めてからも､周りの人全員に｢お前にはﾑﾘ｣｢食べていけるわけがない｣と夢を否定され続けたという｡
｢すぐｼｭﾝとなって､向いてないんだと思って…という時期が何年も続きました｡歌う以前に､強い心を持つのに時間がかかって｣
そんな彼女がﾃﾞｨｱｽﾃへ｡
ほぼ毎日働きながらｽﾃｰｼﾞに出て､歌と心を少しずつ鍛え､ﾒｼﾞｬｰﾃﾞﾋﾞｭｰに至った｡お客さんに料理を運び､語らっていた"村"の女の子が､光あふれる外の世界へ｡
店の他のｱｲﾄﾞﾙたちも､彼女に続くことを夢見ながら働き､歌っている｡そんなﾃﾞｨｱｽﾃを夢眠ねむは､石ﾉ森章太郎､赤塚不二夫､藤子不二雄らが新人時代に苦楽を共にしたﾏﾝｶﾞ界伝説のｱﾊﾟｰﾄになぞり､"ｱｲﾄﾞﾙﾄｷﾜ荘"と称した｡SEGAのｲﾒｰｼﾞｶﾞｰﾙを務める古川未鈴は｢真音ちゃんが出て､次に誰かが､また誰かが…ってなって､最終的にｱﾆｻﾏ(さいたまｽｰﾊﾟｰｱﾘｰﾅで行われるｱﾆｿﾝの一大ｲﾍﾞﾝﾄ)で共演して､『私たち､みんなﾃﾞｨｱｽｰｼﾞ出身なんです!』と言いたい｣と語った｡
そんな夢を持つ地下ｱｲﾄﾞﾙと､彼女たちの夢を応援して会いにくるﾌｧﾝ｡秋葉原の片隅の小さな"村"での､握手会以上の絆…といったら美化し過ぎだろうか｡
(終わり)
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