2010年11月9日
アイドルたちが店で給仕しながらステージで歌い、秋葉原の新名所となったLIVE&BAR「ディアステージ」。
福嶋麻衣子社長によれば、連続殺傷事件でホコ天がなくなったり、不景気とメイド喫茶ブームの沈静化で(ディアステではメイドの格好はしないが)秋葉原から客足が遠のき、経営的に厳しい時期もあったとのこと。
そんな中でも、アキバならではのライブ文化が好きで足を運び続けるお客さんとの、コミュニティ感を大事にしてきたという。
所属するアイドル(=店員)は今40人ほどに上り、方向性は様々ながらオタク気質の子が多い。
アニメが好き、ゲームが好き、アイドルが好き、声優が好き……。同好の士であるお客さんとの会話も弾む。クールジャパンとか言われつつ、社会で肩身の狭いオタな男女が集い、くつろげるコミュニティ。
そういう意味での"村"。所属アイドルの1人でソロCDを出している夢眠ねむは、こう言う。
「私は声がヘンで、人前で歌うなんて…と思ってたんです。でも、ここで"その声がアイドルとしていい"と言ってもらえて。世間に馴染めなかった部分をたくさん伸ばしてもらい、居場所が見つかったと感じました」
メイド喫茶は店員の入れ替わりが激しいが、ディアステの子は1年、2年と普通に続け、当初の10人から4倍に。さらに、ここが"村"らしいのは、アイドル活動が文字通りの手作りなことだ。
(明日へ続く)
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