2010年11月5日
AKB48のシングル「Beginner」のセールスが初週82.7万枚と女性グループ歴代最高を記録した。
オリコン1位は5作連続で売上げも右肩上がり。「ポニーテールとシュシュ」からは50万枚越え。
これは数字以上に驚きの結果だ。
「ポニシュ」には選抜総選挙の投票カードが封入され、ファンがそれぞれの推しメンを選抜に入れるべく、1人で何10枚と買う動きが見られた。
それが積み重なっての50万枚。だから選挙後に出る「ヘビーローテーション」は、1位はともかく売上げは落ちると思われた。
ところがフタを開けたら、「ポニシュ」以上のセールスに。
要因のひとつは、話題の総選挙自体がきっかけで、さらなる新規ファンを呼んだこと。
1人の買う枚数は減っても、買う人数が増えてカバー。前田敦子を逆転して1位になった大島優子は、選挙後の握手会で列の長さがダントツだったが、AKBでも何でも新規はまず1位から入るもので、AKBファン自体のいっそうの増大を裏付けている。
そして、もうひとつ。
投票とは別に、もともと特典になっている握手会参加券の需要が極めて高いのだろう。
今のアイドルファンは、テレビなどメディア越しに見るより、本人と直接会い1回でも多く握手することへの比重が格段に大きい。"認知房"と呼ばれるそうだが、イベント常連となりアイドルに自分を知ってもらうのが最大の喜び。そのためならCDを何枚買うのも惜しまない。
それは言わば純愛のひとつの形。ただ、お気に入りのキャバ嬢に入れ揚げて給料つぎ込んで通うのとも、同じと言えば同じだろう。
だったら、アイドルの"お店"ができたらどうなる? 実際そんな店が秋葉原にある。
(明日へ続く)

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