グランプリ決定へ試されたこと(5/6) | Deview-デビュー
2009年9月29日

 この5年来のTSCは、決選大会出場者を選び、合宿をして、2週間ぐらい間を空け決選大会…というパターンが定着していた。

合宿で教わった演技のセリフやダンスなどを、家で練習してから本番に臨むことができた。

 ところが今年は、ファイナリストを集めて合宿し、終わるとそのまま家には戻らず、翌日に決選大会。

教わったことを合宿中に覚えて、すぐ本番で披露しなければならない。

 この日程を組んだ理由について、実行委員長の竹中久美子さんは「精神力の強さを見たかったんです」と話していた。

「それは女優に必要なことですから」と。

 例として挙げたのが、今回の"同性受けする女優兼モデル"のイメージにもなっていた香椎由宇。

今春まで女優、女子大生、主婦と三足のわらじを履いていたが、さらにドラマ撮影を2本掛け持ちした時期があった。

 大学の授業を終えて、『名探偵コナン』の撮影へ。

夜まで撮って"お疲れさま"となった後に、1人『有閑倶楽部』の現場へ。

体調を心配したスタッフが母親に、大学を休ませる相談をしたところ、「負けず嫌いな子だから、やめろと言うほど続けますよ」と言われたという。

 実際に彼女は、そんなスケジュールの中でドラマと学業を両立させ、大学を卒業した。

(明日へ続く)


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