グランプリ決定へ試されたこと(2/6) | Deview-デビュー
2009年9月24日

 ホリプロTSCの決選大会の4日前、地方予選を通過したファイナリスト10人による合宿が始まった。

初日はホリプロのレッスン場にて、翌日から2日間は熱海の研修センターに泊まり込み、 ウォーキングと演技を特訓。その初日のウォーキングレッスンの取材に行った。

 実行委員長が初めて女性となった今回、女性目線で同性受けする女優兼モデルを選ぶとのことで、パッと見からファイナリストたちの雰囲気が例年と違う。

全員が身長160p以上。170p台も2人。みな短パンから伸びた脚が細く長いモデル体型。

 顔立ちもアイドルっぽい子は1人だけ。

インド人とのハーフがいたり、モード系対応も念頭に置いてるようだった。

旧知の女性スタッフが「いつもと違いますか? だったら良かった」と話し掛けてきた。

 そしてレッスン開始。

"モデル"がキーワードの今回、ウォーキングは重要項目だが、ほぼ全員が初体験。

元モデルの女性講師が「時間はないけど覚えてもらうことはいっぱいあります」と、姿勢や歩き方の基本から手本を見せ、ファイナリストたちが練習を繰り返す。

 「中心線をズラさない!」「目線を下げたらダメ!」などと間断なく入る注意。

みんな休憩のたびに必死にノートを取っていたが、初心者がいきなり全部覚えるのは大変だろう。と、先生から1人に「あなただけ動きが違う。ちゃんと聴いてる? 頭悪いの?」と厳しい言葉が飛んだ。

10人に緊張が走る。だが、これは序の口だった。

(明日へ続く)


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