ドラマは事務所の力で出るもの?(5/5) | Deview-デビュー
2009年9月21日

 2003年放送のフジ月9ドラマ『ビギナー』では、ヒロイン役を初めて公募した。

対象をあえて女優としての活動歴がない人として、プロダクション所属者だけでなく、学生やOLなど一般人からも受付けて。

 結果、選ばれたのがミムラ。

スターダストプロモーション所属でモデル活動をしていて、これが女優デビュー作。

特別賞が後に『逃亡者おりん』に主演する青山倫子。

 ただ、ドラマは司法試験に合格した8人の修習生の群像劇で、ミムラはその1人。

他はオダギリジョー、堤真一、奥菜恵、松雪泰子といったところが固め、ヒロインというわりには目立たなかった。ミムラ自身、その後も出演作が続き決して一発屋ではないが、大人気女優にもなっていない。

 ということもあり、プライムタイムの連ドラの主役クラスの公募はこれっきりになっていたが、この10月スタートの『FACE MAKER』では、永井大が演じる主人公の天才整形外科医の助手役を一般公募。

選ばれたのは、すでにそれなりの知名度はある日向千歩だったが、彼女が女優としてブレイクしたら、公募が一つの流れになるかも。

 AKB48もモーニング娘。も素人の少女たちがオーディションから国民的アイドルになった。

女優だって業界の力関係を抜きに選べば、思わぬ才能が見出される可能性は十分ある。
(終わり)


559作者プロフィール

戻る
×