ドラマは事務所の力で出るもの?(3/5) | Deview-デビュー
2009年9月16日

 テレビ番組における"バーター"は、もはや一般視聴者も知る言葉になった。

ドラマに主演する役者と同じ事務所の若手が、セットで脇役にキャスティングされること。

 今クールのドラマだと、『美丘』で主演の吉高由里子(&父親役の寺脇康文)と同じアミューズの水沢エレナが友人役で出てたり。

たまたまかもしれないが。『ホタルノヒカリ2』には、綾瀬はるかと同じホリプロの中別府葵と佐藤千亜妃が同僚社員役で出演。

 こうしたバーターは必ずしも悪いことではない。

逸材が世に出るきっかけにもなるから。

たとえば、竹内結子もかつては『なにさまっ!』で先輩の松雪泰子のバーターっぽく出てたりもした。

それが自分が主役級になり、今度は本仮屋ユイカなど後輩が彼女のバーターで出たり。

そうしたサイクルを作れるのが大手事務所の強み。

 女優ではないが、あのSPEEDもデビュー当初は、音楽番組のプロデューサーが「安室奈美恵に出演オファーすると、必ず一緒に出さなきゃいけなくなる」とボヤいていた。

だが、ひとたびテレビに出たSPEEDは次々とファンを増やし、逆にプロデューサーが頭を下げて出てもらう存在になった。

 とはいえ、バーターの弊害もやはりある。
(明日へ続く)





559作者プロフィール

戻る
×