ドラマは事務所の力で出るもの?(2/5) | Deview-デビュー
2009年9月15日

 『GOLD』で天海祐希演じる主人公には、4人の子供がいる。3人はロンドン五輪の候補だった。

長男の水泳選手は松坂桃季、陸上をやめた次男が矢野聖人、長女の高飛び込み選手は武井咲。そして、実は流産した子の幻影だった三男は大江駿輔。

 いずれもオーディションで選ばれた。『侍戦隊シンケンジャー』に主演した松坂までも。それだけに四者四様、実に役柄にハマっていて。

 たとえば武井は、いかにも美少女アスリートらしいビジュアルとスタイルはもちろん、周囲に反対されても好きになった男性への想いを貫く一途な強さと、裏腹の傷つきやすさが同居した危うさがよく出ている。

 『セブンティーン』専属モデルで、演技経験はそう多くない彼女。

この役が決まって以来「なぜか分からないけど、ずっとよく眠れません」と話していたが、オリンピックと恋愛でピンと線を張ったような緊張感が、新進女優としての彼女にシンクロしているのか。

 矢野も、藤原竜也を輩出した舞台『身毒丸』の主役オーディションのグランプリだが、演技経験自体はなく、これがデビュー作。

抜擢に応えて"ヤンチャ担当"を好演している。

 だが、プライムタイムのドラマのこの手の役をオーディションで決めることは、実は異例。

だいたいは業界的な"バーター"の枠になるので。
(明日へ続く)


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