2010年8月20日
キャラクターたちのバンド・放課後ティータイムのアルバム、シングルがオリコン1位になったほか、メンバー個々のキャラソンも軒並み上位に入る『けいおん!!』楽曲。
音楽的なツボについて再びSCANDALの言葉を引用すれば「とてもキャッチー。ベースラインがめちゃめちゃオシャレ」(HARUNA)、「コピーしたくなる! ギターのリフとか、弾けたら絶対楽しそう」(MAMI)といった声が挙がっていた。
アニソンというと打ち込み系が多いが、『けいおん!!』ではオーソドックスなバンドサウンド。今のアニメ視聴者にはかえって新鮮だったようで、SCANDALが語るように音楽好きはコピー心もくすぐられる。OP&EDテーマを別にすれば、高校生レベルで演奏できそうだし。キャラクターが使う楽器が売れた一因だろう。
加えて、30〜40代のバンドブーム世代の反響も大きかったとのこと。個人的にそれはよく分かる。自分もそのクチなので。実は山田尚子監督がそこは狙っていたとか。道理でカセットテープが出てきたり、「ジェフ・べックが〜」なんてセリフがあったわけだ。
深夜アニメゆえ目標視聴率のハードルは低く、まったりした話の中にこうした遊びも入れられたわけだが、ドラマだって息もつかせぬ展開だけにニーズがあるものでもないだろう。いっそ『けいおん!!』を実写化したらどうなるのか。唯=小池里奈、澪=横山ルリカ、律=志田未来、紬=松井玲奈、梓=川島海荷でどうでしょう?
(終わり)

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