2010年8月20日
『けいおん!!』の主人公の唯は、軽音=軽い音楽(口笛とか)とカン違いして入部した、ぽわぽわした女の子。
かわいいが、アニメ的でエキセントリックな萌えキャラではない。
山田尚子監督(これが初監督作)が「ファンタジーにはしたくなかった。地に足のついた女子高生を描きたかった」と話している通り、クラスにいそうだ。ストーリーも、月5000円ぐらいのお小遣いからどう楽器を買うか…という地味なところから始まって。
ちなみに以前、『MUSIC JAPAN』で『けいおん!』ナンバーをカバーしたSCANDALに、このアニメについて聞いたら、ガールズバンド的にリアルな"あるある"も満載だとか。
女子にギターは重くて持ち運びが大変、寒いと手がかじかんでうまく弾けない、お菓子がないと練習が始まらない、テスト期間中も音楽に気を取られる…などなど。
そんな普通の女の子たちの日常は、ドラマのような事件は起きないけど楽しそう。部室で亀を飼うとか。アニメキャラ然としてない分、2次元でも親近感が沸く。
声優陣が歌うキャラクターCDも、応援感覚で手が伸びる。恥ずかしがり屋の澪、お嬢様っぽい紬などメンバーそれぞれにファンが付くのは、AKB48を始め最近のグループアイドルとも通じるが。
とはいえ、このキャラクターたちの曲がオリコン1位になるほどヒットしたのは…。
(明日へ続く)
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