『けいおん!!』にあってドラマにないもの(2/5) | Deview-デビュー
2010年8月17日

 楽器初心者だった女子高生たちが軽音楽部でバンドをするアニメ『けいおん!!』。

現在OA中なのは2期で、昨年放送された1期『けいおん!』(2期は"!"が1コ増えた)では、劇中のバンド・放課後ティータイムのアルバムが、アニメキャラとして史上初のオリコン1位になるなど関連CDが相次ぎヒット。キャラクターが使うモデルの楽器やヘッドフォンが売れるなど思わぬ現象も。

 2期も始まるや、OPテーマとEDテーマがシングル1・2位独占と、これまたアニメキャラでは初、女性歌手としても松田聖子以来26年ぶりの快挙を達成した。先日発売された新テーマ曲「NO,Thank You!」「Utauyo!!MIRACLE」も、SMAPに及ばなかったものの2・3位となっている。

 コアなアニメファンだけが観てるのでないことは明白。このコラム読者の方からも「なぜこれほどブームになったのでしょう?」とのメールが届いた。

まずアニメそのものについて言えば、『けいおん!!』には現代のドラマ、いや、テレビが失ってしまったものがある。

 今テレビは娯楽(暇つぶし)のトップではない。

パソコン、ケータイ、ゲーム…遊ぶものは他にいくらでもある。視聴率は全体的に低下。テレビ局に行くと「○○○(番組名)、高視聴率15%達成!!」といった貼り紙を目にするが、少し前なら20%取らないとこんなのは貼られなかった。

今はそれだけ視聴者をテレビの前に釘づけにするのが至難の業。そこで制作側が何をしたかというと…。
(明日へ続く)


559作者プロフィール

戻る
×