2010年7月26日
よくある例えだが、もしバスケットの日本選抜がNBA選抜のドリームチームと対戦したら、10回やっても1回も勝てないだろう。
しかし、サッカーはロースコアのゲーム。世界大会なら強豪でも4点取るのはマレ。日本代表がスペイン代表と10回戦えば、1回か2回は勝つ可能性がある。徹底的に守り抜いて、何かの拍子で1点入ったりすれば。
岡田JAPANの戦術も、大雑把に言えばそういうことだったように見えた。目の前の試合に勝つために、より確率の高い策を取るのは当然。そして、一つの勝利が蚊トンボを獅子に変えるッッ! これは『グラップラー刃牙』の範馬勇次郎のセリフだ。
とはいえ、あくまで対症療法。
大会直前に戦術を変えて結果的に功を奏したが、4年間は何だったんだ? とも思う。グループリーグの2勝は、たまたま10回中の2回だったかもしれない。
そんな素人の戯言はどうでもいいが、問題はテレビを始めとするメディアが岡田JAPAN 礼賛一色になり、ほんの1ヵ月前に散々指摘された問題が一切存在しなかったムードになっていること。
健闘は讃えつつ、課題への対策を図らなければ、4年後は予選突破できるとも限らない。そのときメディアは「4年間、何をしていた!」と非難するのだろうが。
そういう意味で、むしろ惨敗していたほうが将来には繋がったのかもしれない。いずれにせよ、大手メディアはサッカー自体の発展に、基本興味はない。(明日へ続く)

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