2010年7月23日
視聴率57.3%。サッカーワールドカップの日本対パラグアイ戦で、TBS歴代1位となる 数字が生まれた。午前5時過ぎに放送していたデンマーク戦も40.9%など、他の試合も軒並み40%越え。テレビ局はホクホクだろう。
結果は周知の通り、日本代表はベスト16でPK戦の末に惜敗したものの、グループリーグは2勝1敗の好成績で決勝トーナメント進出を果たした。
直前の強化試合は4連敗。確か金子達仁氏だったと思うが「ワールドカップでは日本が3敗して、問題点が浮き彫りになることにしか期待できない。中途半端に勝って課題が置き去りにされるよりもいい」といった趣旨の発言をしていた。
実際グループリーグは3敗どころか、準優勝したオランダに1-0で負けただけで堂々の2位。
かと言って、この発言が見当違いだったとは思わない。むしろ、懸念が現実のものとなりつつあるのではと。
岡田JAPANは確かに大健闘だった。感動も呼んだ。メディアは大会前と手のひらを返して、岡ちゃんバンザイ! 日本代表ありがとう! と称賛の嵐。大会前には確かにあったはずの課題を検証する声はかき消されて…。
ここはスポーツを論じる場ではないが、ひとつメディアの観点から考えてみたい。
(明日へ続く)

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