2010年7月14日
矢島舞美(℃-ute)が主演する秦組の舞台『らん』に、敵役で出演するグラビアアイドルの工藤里紗。といっても最近、グラビアで見かけなかった。調べたら、ドラマや映画にも出演していた3年前、秦建日子氏が主宰する演劇ワークショップにオーディションを受けて参加。1年間指導を受けている。今回も、そこで秦氏に買われての出演だ。
彼女は一度だけ、『デ☆ビュー』で取材したことがある。「19歳の頃」という特集で。
読者から"芸能界は10代のうちにデビューできないとダメ?"との相談がよく来ていたので、20歳過ぎでデビューしたタレントたちに話を聞いてみる企画だった。
そのうちの1人として取り上げさせてもらった工藤里紗は、10代の頃からスカウトを受け芸能界に興味もありつつ、「デビューするなら20歳過ぎてから」と決めていたとのこと。
「薄っぺらい人間のままでは芸能界でやっていけないし、10代で人生が狂ったら取り返しがつかないし」と。
そして、当時は各誌グラビアに出まくりだったにも関わらず「ポーンと売れるより少しずつ行くほうがいいです」とも。
堅実なアイドルだなと思った。そんな発言が今、舞台の稽古で地道に演技力を磨く姿と繋がった。激しい殺陣で「もっと踏み込んで」といった指導に、息を切らせながら「はい」とうなずいて。
芸能界は長いレース。どんなに売れても、ゴールは遥か先にある。(終わり)

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