2010年7月1日
三極体制で票田自体が増えたアイドル界で次に起きた現象は、三極以外の大手プロダクションの参入。
自社の若手タレントでグループを作り、ライブ活動をする動きが活発に。
レプロ(新垣結衣、マリエら所属)の9nine、ケイダッシュグループ(渡辺謙、高橋克典ら所属)主導の中野腐女シスターズ(腐男塾)、つんく♂が社長を務めるTNXのTHEポッシボーとキャナァーリ倶楽部…。中でもやはり、スターダスト(柴咲コウ、北川景子ら所属)のももいろクローバーの動きは目についた。
昨年インディーズで発売した「未来へススメ!」がデイリー6位、ウィークリー11位に。週末限定・計89回のイベントで、ほぼ手売りのみで挙げた数字だ。そこへ飛びついたのが、CDセールス停滞に悩むレコード会社。ももクロは5月に、これまでアイドルをほとんど手掛けていないユニバーサルJからメジャーデビューした。
インディーズ活動で地盤(=固定ファン)はありつつ、カバン(=活動資金)が欲しいアイドル側と、固い地盤を持つ強力新人を擁立したいメジャーレーベルの意向の合致。
バンドなどではよくある話だが、不景気の音楽界で唯一、支持基盤を広げるアイドルたちにレーベルの目が向けられるようになって。
各社同様の思惑が重なり、4〜5月は新人グループの出馬(メジャーデビュー)ラッシュとなった。象徴的だったのが…。
(明日へ続く)

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