AKB48選抜総選挙は"ガチ"だったか?(4) | Deview-デビュー
2010年6月21日

 ともあれ開票イベントでは、各メンバーのスピーチが明け透けで印象的だった。

1位となった大島優子。「去年は"背中を押してください"と言いました。でも今年は1位をいただいたから、それは言いません。ついてきてください」と静かながら力強く宣言した。アイドル史に残りそうな名言。

 一方、不動と思われた1位を明け渡した前田敦子。「正直悔しいです。でも、少しだけホッとしてる自分もいます。私は1位の器ではないと思います。去年1位をいただき、みんなを引っ張っていく立場だったのに……私にはうまくできなかったみたいです」と、涙をこらえながら淡々と話した。

終わって2位の席につき、隣りの板野友美に肩を抱かれると、涙が溢れ出していたが。図らずも国民的アイドルグループのトップに立つ重圧が、ファンの前で露わになった。

 去年の初めての総選挙では、アンダーガールズを含め選ばれたほぼ全員が喜びを口にした。だが今年は前田以外にも、順位を落として悔しさを率直に口にするメンバーも目についた。

 去年20位、今年は22位とあと一歩で選抜入りを逃した多田愛佳が「やっぱり選抜に入りたかったんですよぉ」と、子供のように泣きじゃくったり。選抜でもテレビや雑誌に出るのは12位まで。22位はアンダーガールズでもセンター。ある意味オイシイと思われたが。さらに、見ている側が驚くほど感情を露わにしたメンバーがいた。
(明日へ続く)


559作者プロフィール

戻る
×