AKB48選抜総選挙は"ガチ"だったか?(3) | Deview-デビュー
2010年6月23日

 AKB48の選抜総選挙のサブタイトルは「母さんに誓って、ガチです」。

第三者機関で厳重に開票・集計し、ステージで発表されるまでスタッフも結果を知らない。

業界的力学が働く余地はなく、100%ファンの投票で決まるという。そこは確かにガチだろう。

ただ、普通の選挙と違うのは、票を買えること。

 投票権を持つのはファンクラブ、公式モバイルサイト会員などと、シングル「ポニーテールとシュシュ」購入者。

CDに投票用シリアルナンバーカードが封入されていて。

 自分の知り合いでも7、8枚買って投票した人は少なくなく、中には100万円つぎ込んだ猛者も。

週刊文春にも「500枚買った」というファンが出ていた。ヤフオクにも「50枚セット」といった出品がされたり、700枚分のレシートをネットにアップするファンも。

 投票総数が昨年の4万票弱から35万票を越え、個人の組織票(てのもヘンな言い方だが)の影響力は小さくなった。とはいえ700票持っていれば、当落線上のメンバーやカップリング曲を歌うアンダーガールズ入りは1人でも左右できる。

 意外な票を集めたメンバーに、1人の熱狂的ファンが大量投票していたとの噂も。

それほど熱心なファンを作ることも含めて選挙活動と言えなくもないが、1人1票なら結果は違っていたはず。

初動で女性グループではモーニング娘。以来10年ぶりの50万枚越えをした「ポニシュ」も、内実はモー娘。の記録とは違うと言わざるを得ない。
(明日へ続く)


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