2010年6月8日
数年前、ある事務所にティーン誌モデルとして人気になり、女優デビューも飾ったAというタレントがいた。
ビジュアル的にも将来性十分。だが、同じ事務所に現在は人気女優になっている同い年のBがいて、事務所はBの売り出しに力を入れ始めた。
これが面白くないAは別の小さな事務所に移籍。
だが結局芽を出さず、いつの間にかこの世界から消えた。
素材としてはBと互角だったと思うが。
元の事務所もBを売り出すタイミングを逃すまいとしてのことで、Aをないがしろにする意図はなかったはず。
とはいえ血気盛んな10代だったAは、冷静に判断して待つ気持ちにはなれなかったのだろう。
芸能界ではこんな風に、期待され売れかけたタレントが、単に事務所との折り合いや人間関係で辞めていくことが意外と多い。
もったいないなと思う。
スポーツで成績が数字にはっきり出てダメと判断されたら仕方ないが、才能と関係ないことが理由というのは…。
そこで、あればいいと思うのが芸能界の"野村再生工場"。
野球ファンには説明不要だが、南海(現ソフトバンク)、ヤクルト、阪神、楽天と監督を務めた野村克也氏の選手再生の手腕を指すものだ。
芸能界で置き換えるなら…。
(明日へ続く)

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