2010年6月3日
引退から20年を経て、CM限定復帰でメディアに姿を現した河合その子。
斉藤和義が♪相変わらずきれいだな〜と歌っているままだった。40代の主婦としては。
だが、自分の青春の思い出の中で、その子は女神だったのだ。
その女神を20年ぶりに見たら、普通の小ぎれいな奥さんに過ぎなかったのはショックだった。
分かってます。勝手な言い草です。人間誰でも年は取ります。むしろ、ずっと主婦をしながらあれだけきれいでいたら、称賛すべきでしょう。ファンでなかった薬丸秀美に対しては、自分もそう思いました。
仮にその子が引退せず芸能活動を続けていたら、たとえどう落ちぶれても、美しかった容姿が衰えても、応援し続けていたと思う。
でも芸能界から身を引いたなら、伝説の彼方に去ったままでいて欲しかった。
彼女の名曲、というか、アイドルポップス史上最高の名曲「青いスタスィオン」に"思い出だけをそっと着替えて、あなたの夢を探して"というフレーズがある。
この歌のように彼女も、夏の前の淡い日差しがこぼれる駅のホームから旅立ったのかと思っていた。もう会えないけど、思い出は永遠だと。その思い出の中の河合その子と、CMの彼女は重ならない。
引退したら何の消息もないのが一番美しい。
思い出が思い出のまま残るから。元ファンの勝手な思い入れだが、そんな思い入れを引き受けたタレントもいる。
(明日へ続く)

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