"同窓会"なんかいらない(2) | Deview-デビュー
2010年6月1日

 ドラマには各局の色がある。

『素直になれなくて』の美男美女グループ内でくっついたり離れたりはフジっぽいし(このドラマ、イマドキにツィッターを切り口にしつつ内容はモロ90年代)、『新参者』の落ち着きを保つ感じはTBS的。

 そしてテレ朝は、ターゲットを大人に設定することが多い。

そんな中で生まれたヒットが『相棒』だが、『同窓会〜ラブ・アゲイン症候群〜』も主人公が45歳の男女4人。フジではやらない企画だろう。

 彼らは30年ぶりの同窓会で再会。

中学時代のまま、女子(って45歳だが)は男子をクン付けで呼び、男子は女子を旧姓で呼び捨て。

女子同士は下の名前で呼び合う。

45歳の日常にはない光景が同級生だから成立する。青春時代に戻った感覚。

でも、現実は家庭持ちの45歳。

 …てな甘酸っぱい葛藤が『素直になれなくて』に乗れない40代視聴者を捕らえての好視聴率だろう。

テレ朝の狙い撃ちが当たった。"30年ぶりの同窓会"というだけで、大人の妄想を掻き立てて。

 とはいえ、実際の同窓会ってどうなのか? 昔想いを寄せてたあの人は、今も高橋克典や黒木瞳みたいに素敵なのだろうか。

いやいや。それはなかなか、ね。個人的に同窓会はご無沙汰ながら、現実とのギャップを垣間見たのが、あのCMだ。
(明日へ続く)


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