小学生アイドルの激烈な生存競争(4/5) | Deview-デビュー
2010年4月16日

 AKB48の妹分として名古屋市栄を拠点とするSKE48。

エース格の松井珠理奈は弱冠13歳ながら、AKBでも選抜メンバー常連だ。

何しろ小学生でSKEオーディションを受けたときから秋元康氏に気に入られ、「大声ダイヤモンド」でいきなり前田敦子とWセンター。

ジャケ写には単独で登場。

 いいことずくめのデビューではあったが、名古屋から東京に通いAKBのプロモーションに参加する一方、SKEの初公演も控えていて。当然、十分な稽古をする時間はない。

「できないできない、ヤバいヤバい…って自分を責め過ぎて、当日にお腹が痛くなっちゃって。すごく泣いたのを覚えてます」(珠理奈)

 それでも、ステージは待ってくれない。

幼くても一番知名度のある彼女が出ないわけにはいかない。「最後はもう気力だけ。何とかハードルを乗り越えました」。

 ちょっと仕事が重なると泣きごとを言い、逃げ道を探す自分が恥ずかしくなる。周りにもそんな大人は少なくない。

でも、小学生の彼女は逃げ隠れできない状況に置かれ、泣きながら歯を食いしばって立ち向かっていった。ファンに笑顔を見せる裏で。基本好きでやってるにしても、アイドルは大人以上の根性がないとできない仕事なのだ。

 そんな少女たちが成長すると…。
(明日へ続く)


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