2010年4月2日
伝統的アイドルポップスが衰退したのは、90年代に入ってから。カラオケが中高生の最もポピュラーな遊びになった時期でもある。
CDは聴くものというよりカラオケの練習用との様相を見せ、カラオケで歌って盛り上がれることがヒットの条件にもなった。
そうなると、男子が妄想に浸りつつ聴くアイドルポップスは居場所がない。
モーニング娘。の「LOVEマシーン」のようなイェイ、イェイ的ノリがないと。AKB48の人気爆発の一因も、「会いたかった」など女子高生もカラオケで歌いやすい持ち歌の効果によるものだ。
そして、1996年にデビューしたSPEED。
ローティーンの少女たちにあれだけハイレベルな歌とダンスを見せられた後では、アイドルも言い訳ができないというか、クリアすべき技術的標準がグンと引き上げられた。
そんな中で、技術うんぬんを越えた10代の少女らしい世界を…と言っても、なかなか厳しいだろう。だから、みんなアイドルらしさよりアーティストっぽさを目指す。
だが、成功のカギは大多数が行くのと逆方向を行くことにある(と何かに書いてあった)。
そして、時代は巡るもの。今、歌手として"21世紀の菊池桃子"を売り出すのも、アリではないだろうか。
(終わり)

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